診療案内
ナオキ歯科クリニック

東京都中野区中央1-35-1
毛利ビル2F
東京メトロ丸ノ内線、
都営大江戸線
中野坂上駅 出口1、出口2、A1 徒歩6分
TEL 03-5389-5386
FAX 03-5389-9486
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    クラウンブリッジ
基礎治療でかぶせ物や詰め物の基本的ことで虫歯の再発に大きく関係します。 虫歯が大きかったり、歯の神経がなく歯が脆くなっている時に、 歯には被せ物をします。それをクラウンといいます。 上左右とも模型ですが、左下のように歯をひとまわり小さく削って右下のように被せるのをクラウンといいます。 これはセラミック、メタルボンドといいます。金属に陶材を焼き付けたものです。 あまり目立たない部位には金属だけを用います。

    仮歯の大切さ
治療途中によくカリバ(仮歯)を耳にすると思いますがただ単に見かけだけの問題を解決するだけではありません。 仮歯が入ったから咬めるしもう歯医者に行かない人もいますが、そのままにしていると簡単に虫歯になってしまい、歯を抜くことになります。 仮歯は歯医者が取り外しが出来るように接着力の弱いセメントを使っていますし長期で使うとひび割れていきます。 治療中に放置することはとても危険であることを認識してください。 左の写真はほとんど基礎治療が終了し土台(コアー)を装着した状態でテンポラリ-クラウンをはずした状態です。 真ん中の写真は装着した状態です。 左と真ん中の写真を比較していただくとわかりますが、 仮歯が装着されていないと下左写真のように後ろの歯が手前に、前の歯が後ろに、上の歯が下に移動します。 周りの歯も移動しますし仮歯の歯も移動しその結果 咬みあわせが狂い移動してしまった歯が悪い力(横方向の歯を抜く力)を受けるようになって歯が早くだめになってしまいます。

    クラウン(被せもの)を作る上で何が重要でしょうか
クラウンと歯の境目が一番大切です。 せっかく治療が終わってもすぐ虫歯が再発する大きな原因の一つです。 下の写真はクラウンと歯の境目に大きな段差があります(歯ブラシを当てても毛先がひっかかります) クラウンを半分はずしたところですが、境目のところに茶色い色をした虫歯がありました。 せっかく治療をしてもクラウンと歯の境目に段差があるとプラークが停滞してすぐ虫歯になってしまいます。 歯ブラシをきちんと当てていても虫歯が再発するのはこのためです。

    境目のほとんど無いクラウンは作れるのでしょうか
厳密にはクラウンと歯に全く境目が無い物は不可能です。 しかし50ミクロン近くまでは可能です。 そこまで近づけると口の中で調整をすればほとんど境目はゼロに近づきます。 境目のほとんど無いクラウンを作るには 1正しい丁寧な歯の削り方 2境目の下まで(歯肉の内側まで)型が精密に取れていること 3技工士さんの作り方がレベルが高く精密であること 4金属の質が精密な技巧操作に適していること 等が必要です。



    クラウン(被せ物)の作り方の流れ
1
準備
犬歯の一つ後ろの歯の仮歯を
外し、麻酔をしてから型をとります。
2
型を取る
シリコンの材料を練る準備をします。
そして前回の治療で作成した
個歯トレーで目的の歯だけ精密に型
を取ります。
3
シリコンで歯の模型作成
左の写真は歯を精密にシリコンを
用いて型を取っています。
右の写真で境目がきっちり取れて
いることがわかります。矢印の境目より
上が歯肉で下が歯になります。
4
石膏の模型を作る
先ほどの模型にセメントを
流し込み境目を合わせる
ための模型を作りました。
右の画像は咬合器に取り付けて
噛み合わせの確認をしています。
5
模型をワックスで整える
左の画像は歯の形にするために
ワックスを盛っているところです。
右はその歯形のワックスを模型に
合せているところです。
6
噛み合わせが合うか確認
咬合器に取り付けた模型上でワックスで
歯の形を周りの歯や咬み合わせが
あうように作成しています。
7
準備
歯の削ってあるところと削ってない境目が
きっちり合うように調整しています。
ワックスで出来た歯を金属に
置き換えるための準備をしています。
8
クラウンの作成
ワックスの歯をリングに入れ、
熱に強い埋没材を流し込みます。
埋没材が硬化した後に丸ごと
加熱しワックスを溶かします。
その結果埋没材の中で歯の形の
空間ができます。 空間に溶かし
た金属を流し込みます。 金属を
冷やしてとりだしたのが右です。
先についている金属がクラウンです。
9
境目が合っているか確認
左の画像は必要の無い部分をカットし
目的の歯の歯型に試適して 境目が
合っているかをチェック
しています。 同様に
右の画像では他の歯との
関係をチェックしています。
10
歯の色にする
あらかじめワックスの段階で削っておいた
部分に歯の色を出すための
セラミックスを金属に焼き付けた状
態で、目的の歯に試適したときが
左で、周りの歯との関係を調整した
のが右です。
11
設置する
実際の口の中で仮歯をはずし、試適した
ときの状態です。使ってい
ただいて色、形、噛み合わせを診
てからセメントで最終調整します