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本文へジャンプ 更新日2007年3月27日 

よくある質問

プラーク(歯垢)は何?
歯の表面につく細菌の塊で酒粕のように白っぽくてネバネバしたものです。虫歯や歯周病の原因です。
キッチンの三角コーナーに生ごみをしばらく放置すると悪臭になってネバネバしたぬめりがあるとおもいます。そのぬめりは実は細菌の塊なのです。
お口の中にも食べ物が入り生ごみが歯の周りについたまま約6時間以上放置するとそのぬめり、つまり歯垢ができます。
そのぬめり、歯垢を取ることが歯ブラシの目的です。
プラークをさらに顕微鏡で拡大しますと、細菌がみえます。
左下は歯周病の患者さんの歯周ポケットから採取したプラークの中に含まれる細菌です。蛆虫のような形をしているのが歯周病菌です。
右下は虫歯のある患者さんのプラークに存在する虫歯原因菌です。
プラークは細菌の塊であることがおわかりいただけると思います。実に気持ちの悪いもので我々の口の中にもこんなのが住んでいることを知ると、ブラッシングにも思わず熱が入ります。歯科医療従事者が磨きすぎなのもこのようなことを知っているからであると思います。
                    
どうして虫歯になるの?
虫歯の原因はプラークの中の虫歯菌が砂糖を栄養にして「フン」の代わりに「酸」を出します(正確には少し違いますが簡潔にわかり易くするため正論は省きます)
その酸によって歯が溶けてしまうことが虫歯です。
左上図は咬む面からと側面から虫歯になった歯のものです。歯の構造のを知ることによって虫歯の進行や症状を知ることが出来ます。
エナメル質 
非常に硬く冷たいものや熱いものを食しても神経に伝わりません。
虫歯がエナメル質の範囲であれば進行を止めるだけでなく再石灰化といって元に治すことも出来ます、あくまでもエナメル質内に限られます。
象牙質 
硬さは骨と同じか少し硬いです。小さい穴が神経まで通じているため虫歯かここまで進むと、冷たいものを食するとしみます。
象牙質が虫歯になるとどんどん虫歯が進行します。さらに進んで歯髄まで近ずくとズキズキした痛みを感じるようになります。
歯髄    
歯の神経と呼ばれますが、神経だけでなく血管や細胞に富んでいます。
ここまで虫歯が進行すると何もしなくても痛みがあり、さらに進行するとかむと痛くなり、根の先の骨に病気が出来ます。
                
どうして治療しても虫歯が再発するの?
細菌のかたまりのプラークを歯ブラシで丁寧に落としていても虫歯の再発があるのは、治療した詰め物やかぶせ物に原因があります。
通常虫歯になりやすいのは物がひっかかり易いところで、歯と歯の間、歯の溝、歯と歯肉の境目などです。人工物が入っていればその境目に段差があればなり易いです。
左上写真はかぶせ物と歯と境目に段差があり隙間がありプラークが溜まりやpoすく、虫歯に最もなりやすいです。
歯ブラシの毛先も隙間に入ってしまい、患者さんは気になっていましたが地方へ出張の時に急いで作ったものだからとあきらめていたそうです。
境目付近の歯がが器具でさわると柔らかくなって虫歯になっているため、かぶせ物をはずしてみると
右上写真のように境目付近は虫歯でした。
骨の付近(通常は歯肉から下に3ミリ)まで虫歯が進むと抜かなければならない場合が多いためぎりぎりでした。
                 
虫歯が再発するのを防ぐには?
歯ブラシでプラークを完全に取り去ることはもちろんですが、完全に磨いていても歯と詰め物の境目に段差があると虫歯は再発します。
左上の写真は、実際の歯に(歯周病で抜いた歯)かぶせ物を入れたものですが、かぶせ物と歯の境目に段差が無く移行的であることがお解かりいただけると思います。
段差が無いかぶせ物を入れることによって、正しいプラークコントロールで再発はほとんどありません。
                 
境目の無い被せ物はどのように作るの?
被せ物の作り方がわかりませんと、その出来たものの良し悪しがわかりません。
まず歯の削り方や型の取り方が重要です。
字を書くのに上手い下手があるように、歯医者にも削るのが上手い下手があります。
どうやって見分けるの? 自分で下手という先生はいないでしょうから、技工士さんに聞くのが一番でしょう。
歯の削り方があまりに悪いと出来あがった被せ物に大きく影響しますし虫歯の再発を招きやすいです。
削った歯の模型は上のように境目が一本の線でしかもきれいな線で描かれていることが重要です。ギザギザでは良いものが作れません。
被せ物の作り方 クラウンへ
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虫歯の治療は一日で治らないの?
虫歯が神経(歯髄)まで到達していないで、歯そのものが虫歯であまり壊れていない(咬むと歯が割れてしまいそうな場合)
は可能です。
左上写真では2本の歯と歯の間に虫歯があります。虫歯(感染している歯質 軟化象牙質)を取り去った状態が右上です。
虫歯は神経にも到達していませんし、歯質も咬合力に耐えられそうです。
                
見た目では虫歯でないのに虫歯あるといわれたのはどうして?
歯と歯の間に出来る虫歯は見た目には解り難く、冷たいものでしみるといったような、虫歯の初期症状も出にくいものです。
上の写真の矢印の歯は見かけ上、異常は無いように見えます。
左上はレントゲン写真ですが、矢印の歯の左側の黒く見えているのが虫歯の部分です。
右上の写真は実際に虫歯を取っている途中ですが虫歯のところ(茶色をしていて柔らかい)が見えると思います。
症状が無くてもこんなに進んでいるわけですから、症状が出たときは神経を取らなくてはならない場合が多いです。